匂いで占う占い師

タロットで、占ってもらう。占い師さんが、カードをシャッフルし始めた。

「厨房のにおいがしますね」

カードをめくる前に、占い師さんが言った。

「飲食店関係の際立った方々とすごくいいご縁が出てきますよ。ホテルの総料理長とか。タロットをシャッフルする時、気を読むんです」私は、ホテルやレストランの仕事が多いのです。

占い師さんは、気功と太極拳をやって、においや気を感じるようになったらしいです。

20代、胃潰瘍になったと言っていましたが、占い師さんが、他人の気がわかりすぎたせいに違いない。

「辛かったですよ。電車に乗ると、いろいろな人の気を吸っちゃって、降りた駅で吐くんです」

何でもかんでも受けていいのではなくて、受けていい気もあれば、悪い気もあるのだそうです。

占い師んは、小学校3年生からタロットカードをやっていたといいます。しかも、雑誌の付録ではなく、本物。今も持っているそうです。

書店でタロットを見て、衝撃を受けたとか。早熟です。

受験勉強も全部タロットだったらしく、「どこが出るかってヤマをかけるんですよ」と言っていました。

両親の家系も、霊能者がいるらしいです。

父方の家系は、長野県の拝み屋さん、シャーマンだった。そのため、生まれつき予知能力があったのかもしれません。

占い師さんにとっては、占いは、小さい時からの、日常だったのですね。

「やっぱり自分自身の生活も成功していなきゃいけないので、日々いい意味で緊張しているんです。占い師にもピンからキリまであって、自己破産したりする人までいる。相談する人は占い師からエネルギー、元気を分けてもらいたいのだから、『この人、大丈夫かな』と思わせるようではいけない」と言っていました。

占い師さんは、きちんと学校も出て、ある程度社会勉強もして、家のこともやって、結婚して、一応区切りがついたら、本物になるだろうなと思っていたそうです。

占い師さんは、OL経験もあると言っていましたが、組織で働いても、ちゃんとできるだろうなという感じがしました。

「育った家庭環境で、『何くそ』と逆境を乗り越えて占い師になる人もいる。でも私は、白分か働かなくてもいい環境に育って、『人生って何だろう』と、第三者的に傍観できたからよかったかな」と占い師になった経緯を教えてもらいました。